- ChatGPTで大学のレポートを作成するとバレるんだろうか。
- ChatGPTで就職活動の書類を作成してるんだけどバレたらどうなるの?
ChatGPTを活用すれば、大学レポート課題も転職活動も手間がかなり省けますよね?
ただ、やはり心配なのが、ChatGPTを使ったことってバレるの?という点。
だめだと言われてなくても、楽するのってなんか罪悪感があります。
そこでこの記事では、実際にバレた事例からバレないコツ、バレたらどうなるのか、まで徹底解説。
ちなみにこの記事の一部分はChatGPTの出力をそのままコピペしました。
どの部分がコピペなのかわかった、もしくはわからないから教えてほしいというときは、僕のtwitterアカウントにDMしてみてください。
意外とそのままコピペだったらバレるんだな、ということが分かると思うので慎重に最後まで読んでみましょう。
結論:ChatGPTをうまく使えばバレることはない!バレないコツ6選
ChatGPTを使ったことはバレるのか?に関する結論ですが、適正な使い方をすればバレることはありません。
私は2023年11月から12月の転職活動において、志望動機だけでなく、自己PRやメールの返信まで全てChatGPTを活用しました。
結論としてChatGPTで書いたことがバレたことは1度もありません。
実際内定先の採用担当者の方と話す機会があったのですが、ChatGPTで書いたことを伝えるとかなり驚かれました。
ただ、出力をそのままコピペするだけだと必ずバレます。
実際に使ってみてわかった、バレないコツを6つ紹介します。
- しっかりと事実チェックを行う
- より詳細で具体的な指示を与える
- 有料版のChatGPTを利用して精度を高める(参考文献)
- 草案のみを作成してもらう
- 文章の添削用として利用する
- 第三者に最終チェックしてもらう
コツ①:しっかりと事実チェックを行う
まず一番重要なことは、しっかりと事実チェックを行うことです。
ChatGPTを利用したことがバレる原因の1位は、事実ではないことを書いているパターン。
ChatGPTはハルシネーションという、それっぽい嘘をつく現象が知られています。
例えばChatGPTに自己PRを書かせた場合、自分が体験していないエピソードを記載することがあります。
必ずChatGPTが出力する事例や根拠が、事実なのかどうか確認しましょう。
コツ②:より詳細で具体的な指示を与える
より詳細で具体的な指示を書くことも重要。
ChatGPTに詳細な指示を与えると、オリジナリティの高い文章になりバレにくいです。
例えばレポートを書く際に、「生成AIの有用性についてレポートを書いて」と聞くのでは一般的な内容しか書くことが出来ません。
そうではなく、「生成AIの有用性について、自分の意見は○○の場面で有用性があると思うのでレポートを書いて」と書くとより具体的。
ChatGPTの意見を聞くのではなく、自分の意見をもとに文章を作成してもらうことを意識しましょう。
コツ③:有料版のChatGPTを利用して精度を高める
ChatGPTの回答精度は有料版の方が高いので、有料版を使うこともバレないために有用です。
上のグラフはOpenAIの論文から引用したグラフ。左から「学習」「テクノロジー」等の回答精度についてグラフになっています。
青の3つがGPT-3.5(無料版)の結果で、緑がGPT-4(有料版)の結果。
見てもらうとわかるように、全てのカテゴリーでGPT-4(有料版)のほうが回答の正確性が高いことが分かります。
嘘をつかないようにする、精度の高い回答をする。という意味でもChatGPTの有料版がオススメ。
コツ④:草案のみを作成してもらう
文章の下書き(草案)のみをChatGPTに作成してもらうというのもバレないためには重要。
例えば志望動機をChatGPTに書いてもらうにしても、そのまま全部書いてもらうのではなくアイデアだけもらいましょう。
「○○という企業を受けるんだけど、志望動機になりそうなネタを10個考えて」
「○○というテーマでレポートを書くんだけど、書けそうなネタを10個考えて」
数を上げるのはChatGPTの得意分野、その中から自分の考えに近いものを選ぶといいでしょう。
コツ⑤:文章の添削用として利用する
どうしてもバレたくないけど、ChatGPTをうまく活用はしたい。
という方にオススメなのが、添削用として利用すること。
ChatGPTは文章の校正がかなり得意です。
例えば、「この文章を添削して」とお願いすると、以下の項目について数秒でチェックしてもらうことが出来ます。
- 意味の通らない文章はあるか?
- 日本語として間違っているところはあるか?
- 誤字脱字はないか?
自分で考えた文章なので、盗用には当たりません。バレることもありません。
結局楽をするというよりは、質を高めるという使い方が一番いいですね。
コツ⑥:第三者に最終チェックしてもらう
最後に一番効果が高いのが、第三者に最終チェックをしてもらうことです。
自分だけでは気付かない違和感も感じてもらうことが出来ます。
一番いいのは、第三者に添削をしてもらうこと。
例えば、レポート作成であれば、友人に添削を依頼する。就活の資料作成であればエージェントに添削を依頼する。
結局最後は人の目で見るのが一番効果があります。誰かに協力してもらいましょう。
ChatGPTの使用がバレた事例4選
実際にChatGPTがバレることはあるの?と疑問に思うかもしれません。
ただ、バレた事例はたくさんあります。その中でも問題になった事例を取り上げて紹介。
全て挙げてしまうと以下の4つ。それぞれ詳しく解説していきます。
- 事実チェックを行わずに判例を利用した弁護士のケース
- 大学のレポート課題をChatGPTのコピペで作成したケース
- 人事の意見ChatGPTを利用している人はすぐわかる
- 事後調査でChatGPTの利用が発覚したケース
事例①:事実チェックを行わずに判例を利用した弁護士のケース
ChatGPTの利用がバレた、世界で一番有名なケースは事実チェックを行わずに判例を利用した弁護士のケース。
ニューヨーク州の弁護士が、裁判で利用する資料をChatGPTを用いて作成していました。
しかし、ChatGPTから出力されたのは存在しない過去の判例。
資料で引用された判例が見つからなかったため、裁判官が確認したところChatGPTを利用していたのがバレて処分を受けました。
ChatGPTの出力をそのまま利用してはいけないということを、世界中に知らしめた出来事です。
参考:ChatGPTで資料作成、実在しない判例引用 米国の弁護士
事例②:大学のレポート課題をChatGPTのコピペで利用したケース
イギリスの大学でレポート課題をChatGPTで作成してバレたケースもあります。
レポートの作成がバレた理由としては、信頼性の低い記事やほとんど知られていない論文を引用したことが原因です。
リーダーシップについてのレポート課題を命じられた学生は、ChatGPTでレポートを作成しました。
提出されたレポート内では、71年前に書かれた博士論文や、魔法使いのためのリーダーシップという記事を引用していたため不審に思った大学側が調査。
その結果ChatGPTを利用したことがバレて、再試験となったようです。
参考:First known student caught using ChatGPT at UK university – here’s how they were exposed
事例③:人事の意見ChatGPTを利用している人はすぐわかる
海外の人事担当の意見ですが、「最近ChatGPTを使用しているのが丸わかりでビックリする」というブログ投稿があります。
一般的で個性のない回答や、そもそも嘘が混ざっていることに対しての不満を述べています。
ただし、仕事の応募にAI を使用することは悪いことだとは思っていないようです。
あくまで、アイデアを得るためにChatGPTを使ってほしい。という人事担当の思いが述べられています。
参考:The do’s and don’ts of using ChatGPT for job applications
事例④:事後調査でChatGPTの利用が発覚したケース
事後調査でChatGPTの利用が発覚したケースもあります。
サムスンがChatGPTの社内利用を許可したところ、機密性の高い社内情報をChatGPTに入力してしまう事案が発生しました。
出力をコピペしたというよりかは、入力していないデータを入力してしまったことがバレたケースです。
聞き取り調査で嘘をつくのは難しいものです。使用してはいけない場面では利用しないようにしましょう。
参考:Samsung、ChatGPTの社内利用で3件の機密漏洩
ChatGPTの使用がバレた事例からわかるバレるパターン3選
ChatGPTのバレた事例の具体例を紹介しました。
次にその事例からわかる、ChatGPTの使用がバレるパターンについて紹介していきます。
先にすべて挙げてしまうと以下の3つ。それぞれ詳しく解説していきます。
- 第1位:嘘の情報が混ざっていて事実チェックをしないパターン
- 第2位:文章が単調で一般的なことしか言ってないパターン
- 第3位:事後調査で白状するパターン
第1位:嘘の情報が混ざっていて事実チェックをしないパターン
最も多いのが、ChatGPTの出力に嘘が混ざっているパターンです。
ChatGPTは嘘をつきます!
- レポートの引用部分が適当である。
- そもそも存在していない事実を書いている。
- 志望動機で全く関係ない企業の特徴を述べている。
明らかにChatGPTだとバレるのが、嘘をそのまま書くパターン。
かならず事実チェックだけは行いましょう。
第2位:文章が単調で一般的なことしか言ってないパターン
第2位が、文章が単調で一般的なことしか言っていないパターンです。
特に就職活動でChatGPTを利用する場合にありがち。
自分らしさが全くない。誰でも言える志望動機を書いている。自己PRに具体的なエピソードがない。
就職活動で怖いのは、何も言わずに書類選考を落とされること。
いちいちChatGPTを使ってそうだったから、なんて言ってくれません。
就職活動でChatGPTを利用する際は、かならずエージェントの最終チェックを受けましょう。
第3位:事後調査で白状するパターン
第3位は事後調査で白状するパターンです。
実は、ChatGPTの文章って違和感はあるけど、当人の文章作成能力の問題なのかな?と思われることの方が多い。
どっちかわからないけど、いったん聞き取り調査をしてみよう。そのような形でバレることがあります。
嘘をつきとおすことが出来る人であれば、結局バレなかったということもあるでしょう。
自分は小心者だという人は、使ってはいけない場面では利用しないようにしましょう。
ChatGPTのコピペがバレるのか調査結果
ChatGPTのコピーペーストがバレるのか?について実際に調査した結果が存在します。
どのくらいの割合でバレるのか?客観的に見た調査結果を調べて紹介します。
今回紹介するのは以下の2つの調査結果。それぞれ詳しく解説していきます。
- 大学の先生にレポートを見比べてもらった結果
- ChatGPTで作成した科学論文の要約はバレるのか
【アンケート調査】大学の先生にレポートを見比べてもらった結果
実際に立命館大学の嶋田ゼミが行った、興味深いアンケート調査が見つかりました。
ChatGPTのレポートと人間が書いたレポート、先生は見分けることが出来るのかという調査です。
- ChatGPTにレポートを書いてもらう。
- 2人の生徒にレポートを書いてもらう。
- 先生に3つのうちどれがChatGPTの書いたレポートかをあててもらう。
8人の先生に調査をしたところ、正解できたのは4人。正答率は50%でした。
この結果についてどう思いますか?僕はChatGPTの精度の高さに驚きました。
この調査は、現時点ではChatGPTの使用を断定することは困難であると結論付けています。
ただそれと同時にChatGPTの利用は、インプットや学習の効率化の用途として利用すべきであるともおっしゃっていました。
参考:シマえもんとレポート見破り隊~ChatGPTはバレるのか~
【論文】ChatGPTで作成した科学論文の要約は68%でChatGPTとバレた
科学論文をChatGPTで要約したものと、人間が要約したものを用意して、ChatGPTか判断するという研究が行われました。
結論として、ツールを使った判断では、99.8%の確率で見分けることが出来るとの結果。
ただ、人間が判断すると68%の正答率に留まることも同時にわかりました。
結論としては半分以上の正答率は誇るが、人間の目で完全に判断するのは難しいとの結論です。
実際にChatGPTの利用がバレたらどうなる?
バレる可能性があるのはわかったけど、実際バレたらどうなるの?という点も気になりますよね?
ChatGPTの使用がバレたくない場面を3つピックアップして、バレたらどうなるのかを調べてみました。
- 就職活動でChatGPTの利用がバレた場合
- 大学のレポート課題でChatGPTの利用がバレた場合
- 読書感想文や作文等の宿題でChatGPTの利用がバレた場合
①就職活動でChatGPTの利用がバレた場合
上のグラフは総合転職エージェントの株式会社ワークポートが、企業の人事139人に対して行ったアンケート結果です。
(参考:【調査報告】選考結果を左右する? 企業から見た「転職活動におけるChatGPT利用の印象」について)
ChatGPTを活用した選考書類を見て、採用意欲が下がると答えたのはたったの22.3%でした。
思ったよりもバレた時の影響は少ないと感じたのではないでしょうか?
ただ、ChatGPTだけで作成した選考書類は、個人の特性が伝わりづらくそもそも選考通過しにくいという側面もあります。
第一志望の会社が、採用意欲が下がる22.3%側の企業だった場合、あなたの人生に影響が出る可能性も考えられます。
選考書類は必ず就活エージェントに最終チェックとして添削してもらいましょう。
選考書類の添削は大手エージェントよりも、実は中小個人のエージェントのほうが丁寧に行ってくれます。
エージェント1人あたりの求職者が少ないので、1人1人丁寧に対応できるんですね。
エージェントを探すのであれば、【転職エージェントナビ】がオススメ。
300人以上の中からあなたに合ったエージェントを探してくれます。
②大学のレポート課題でChatGPTの利用がバレた場合
大学のレポート課題でChatGPTの利用がバレた場合に関しては、担当教員や大学ごとに対応が異なっています。
例えば、学生数の多い大学の対応は以下の通り。
もちろん課題でChatGPTの利用を推奨している大学は1つもありません。
その一方使用がバレた場合に、どれだけ厳しい対応を取るかは担当教員にゆだねられています。
ただシラバスにコピペは0点と記載していた授業で、生成AIのコピペが発覚し0点になった事例があります。
(参考:大学院の宿題が大量にコピペされて提出された問題、関係学生を調査したところAIを利用されており頭を抱える事態に)
担当教員の普段の発言や、シラバスを読んでレポートにどのくらい使用してもよいか判断しましょう。
③読書感想文や作文等の宿題でChatGPTの利用がバレた場合
読書感想文や作文をChatGPTに書かせたい、という小・中学生もいるでしょう。
バレたらどうなるの?と心配ですよね。結論として、バレたら先生にものすごくおこられます。
もしかしたらお母さんや、お父さんの呼び出しをされるかもしれません。
特に小学生や中学生は自分が思っているよりも、文章にくせがあって先生にバレやすいです。
ただ、「退学」や「停学」といった大惨事になることはありません。おこられるのが嫌な人は、自分で書きましょう。
ChatGPTの生成文章コピペを見抜くツール
ChatGPTの生成文章のコピペを見抜くツールも実際に存在します。
生成AIの文章を見抜くAIですね。
今回紹介するのは以下の4つ。それぞれ詳しく解説していきます。
- ChatGPT
- AI Text Classifier
- GPTZero
- Originality.AI
ツール①:ChatGPT【精度低】
ChatGPTに「この文章はあなたが考えた文章ですか?」と聞くことも出来ます。
ただ、これに関してはかなり精度が低いです。
特に有料版のChatGPTで作成した文章に関してはほとんど判別不可能。
以下は、私がChatGPTで作成した志望動機ですが、全く判別できていないようです。
ツール②:OpenAI作成のAI Text Classifier【閉鎖中】
ChatGPTが作成した、生成AI判別ツールである「AI Text Classifier」ですが、精度の低さから2023年7月20日に閉鎖が決定しました。
OpenAIが作成したということもあり期待感は高かったのですが、残念ながらOpenAIでも判別は難しいようです。
現在AI Text Classifierと検索をすると出てくるツールは、偽物のツールであまり使い物になりません。
参考①:【AI Text Classifier】ChatGPTを提供するOpenAIが独自のAIコンテンツ検出ツールをリリース
参考②:AIが生成した文章を検出するOpenAI製ツール、精度が低く公開停止に
ツール③:最も正確なのはGPTzero【無料ツール】
最もオススメなのはGPTzeroという海外製の生成AI特定ツール。
現段階で私が使った中で最も正確性の高いツールです。5000文字までであれば無料で利用できるのもいいですね。
ただし、どちらかというと英語の判別のほうが得意なようで、まだまだ日本語の判別制度は高くありません。
日本語は特殊な言語なので判別できるまでには、もう少しかかりそうですね。
ツール④:Originality.AI【有料ツール】
Originality.AIは、AIが生成したコンテンツを特定する目的で月額15ドルで提供されているツールです。
ウェブサイトの所有者やコンテンツマーケッター、ライター、出版社、コピーエディターが信頼をもって作品を公開するために開発されました。
このツールは、AIコンテンツ検出、リズムチェック、事実確認、読みやすさのチェックなどの機能を備えています。
これによりユーザーは、コンテンツがオリジナルであり、事実に基づき、AIによって生成されていないことを確認することができます。
また、チームメンバーの追加、スキャン履歴の閲覧、スキャン結果の共有などの便利な機能も用意されています。
まとめ
「ChatGPTで生成した内容のコピペってバレる?バレない方法を解説」というテーマを解説しました。
実際この記事の一部もChatGPTの出力をそのままコピペしています。意外と違和感があるのではないでしょうか?
答え合わせをしたいという方は、僕のtwitterアカウントにDMしてみてください。
ChatGPTはうまく活用することが出来れば、就職活動やレポート課題だけではなく日常生活にも役立てることが出来ます。
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