ChatGPT画像生成AI「DALL-E3」の使い方のコツやプロンプトを徹底解説

2023年の9月にOpenAI社から発表された、画像生成AIのDALL-E3。

ついにChatGPT上でも利用できるようになりましたね。（ただし有料版利用者のみ）

そこで今回はChatGPTの画像生成AI「DALL-E3」の、基本情報から活用法まで幅広く紹介していきます。

この記事を読めばプロンプトの出力例から、業務への活用法までわかります。ぜひご覧ください。

ChatGPTの画像生成AI「DALL-E3」とは

まずDALL-E3について、そもそも何なのかわからないという人向けに詳しく解説していきます。

DALL-E3はOpenAI社が開発する画像生成AIで、2023年9月にChatGPTと統合してChatGPT内でも利用できるようになりました。

テキストの記述で、画像をAIが生成。ただしChatGPTの有料版を利用する人向けの機能であることは注意です。

①DALL-E3の機能と特徴

まずは、DALL-E3の機能と特徴について紹介していきます。

機能は、テキストから簡単に画像生成が出来ること。

しかも英語だけでなく、日本語でも指示を出し画像を出力することが出来ます。

DALL-E3の特徴は以下の4つです。（参考:DALL-E3-OpenAI）

②DALL-E3の料金・価格について

ChatGPT上でDALL-E3を利用しようとすると、有料プランが必要なので月額20ドル（約3000円）かかります。

なので、ChatGPTで使いたい場合はDALL-E3の料金は月額3000円。

ただし無料で利用する方法もあります。それがBing Image Creatorというマイクロソフト社のサービスを利用すること。

Bing Image Creatorの公式HPへ>>

Bing Image Creatorを利用するとDALL-E3のシステムを利用した、画像生成AIが無料で利用できます。

Bing Image Creatorの詳しい利用方法はこの記事の下の方で解説しています。

▼DALL-E3が使えない！そんなときにBingで無料で使える裏ワザ▼

③DALL-E3は商用利用可能？著作権についても解説

まず商用利用に関しては、OpenAI社公式の見解としてOKという文言がありました。

コンテンツ ポリシーと利用規約に従っていれば、画像が無料クレジットで生成されたか有料クレジットで生成されたかに関係なく、DALL·E で作成した画像は再版、販売、商品化する権利を含めて所有されます。

引用:Can I sell images I create with DALL·E?-Open AI(日本語訳)

ただ、OpenAI社のコンテンツポリシーに準拠したもの（アダルト系・暴力系・政治系の画像はNG）であることが条件。（参考:Usage Policies-Open AI）

生成AIが作成した画像に著作権があるかどうかに関しては、各国で意見が分かれている状況です。ただ日本国の見解は以下の通り。

人が思想感情を創作的に表現するための「道具」としてAIを使用したものと認められれば、著作物に該当し、AI利用者が著作者となると考えられます。

引用:A I と著作権 -文化庁

つまり簡単に言うと、あなたが作成した画像はあなたに著作権があるので安心してください。ということですね。

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ChatGPTでの「DALL-E 3」の使い方

まずはChatGPT上でDALL-E3を使う方法について紹介いたします。

ChatGPT有料版をすでに契約している人であれば、難しくはありません。

STEP1:ChatGPTの有料プランに登録する

まずはChatGPTの月額20ドルの有料プランに登録しましょう。無料プランでは利用できません。

有料プランへの登録は以下の3つの手順で完了します。

もっと詳しく有料プランの登録方法を知りたい方は、別記事で詳しく解説しています。

STEP2:ChatGPTに画像生成の指示をする

DALL-E3を使うために特別な設定は必要ありません。「○○の画像を作って」とお願いするだけ。

特に特別なスキルがなくても、クオリティの高い画像を出力してくれます。

DALL-E 3を使って画像生成プロンプトと出力例を紹介

次に実際のどのように指示をしたら、どのような画像が出力されるのか？という点について紹介していきます。

基本的には、実際にやってみてコツをつかんでいくことをオススメしますが、使用しているうえでの分かったTipsをまとめます。

今回の例は以下の3つを解説。

プロンプト例①:リアルで写真のような高画質の美少女を出力する

まずリアルで写真のような高画質の美少女画像を出力するプロンプトを紹介します。

リアルで写真のような高画質の画像を出力する際は、「リアル・高画質・8K・写真」という文言を含めるといいでしょう。

経験則ですが「画像を出力してください。」よりも「自然な写真を出力してください。」のほうが、よりリアルに近づきます。

美少女を出力したい際は、そのまま「美少女を出力してください」で大丈夫です。

ただ、髪型・国籍・年齢・系統まで含めるとより好みな画像が出力されます。

プロンプト例②:アニメ風の日本人男性を出力する

まずアニメ風の画像を作りたい際は、「アニメ風のイラストを作って」とお願いしましょう。

日本人の画像を作りたいときも、日本人という文言を入れるだけで大丈夫。

もう少し修正を加えたい場合は、こっちを向いている画像にして、とChatGPTと対話しながら修正することが出来ます。

プロンプト例③:シンプルな動物のアイコンイラストを出力する

もちろん人物だけではなく、風景や動物も出力可能です。今回は使いやすいシンプルなイラストを作成してもらいました。

シンプルなアイコンを出力する際は、2色だけで構成・細かすぎる選は使用しないこと、と指定するといいでしょう。

100人に聞いた！DALL-E3の活用法5選

次にDALL-E3の活用方法について紹介していきます。実際に100人にアンケートを取って、社会人に話を聞きました。

まだアンケートの回答は募集中なので、あなたのChatGPT活用法についてもぜひ教えてください。

>>ChatGPTの業務活用に関するアンケート調査

先にすべて紹介してしまうと、以下の通りです。それぞれ詳しく解説していきます。

活用法①:プレゼンテーション資料に使う挿絵やアイコンの作成

プレゼンテーションのための資料作成にDALL-E3は役立ちます。

プレゼン資料を作成している時に、なんか思ったフリー素材が出てこないな。ということありませんか？

そんな時はDALL-E3に「プレゼンテーション資料用の画像を作成して」とお願いしてみましょう。

無料で商標利用が可能な画像が10秒ほどで作成されます。

活用法②:SNSやブログに使う画像の生成

次にSNSやブログに使う画像の生成も、DALL-E3なら可能。

SNSで画像を投稿することにより、文章だけの投稿よりも目を引きます。

ブログにオリジナル画像を貼れば、独自性とみなされSEO的に効果があります。

10秒でオリジナルの画像が作成できるというのは、SNSやブログでも有効でしょう。

活用法③:広告やバナーなどの作成補助

今後より活用されていくと考えているのは、web広告のバナーの作成補助です。

実際web広告ではクリエイティブに多くの時間が取られてきました。

ただ、DALL-E3を使えば、簡単に様々なパターンのバナーの作成が可能。実際に利活用が進んでいる領域です。

参考:「画像生成AI」でマーケ激変？　Facebook広告でクリック率1.8倍

活用法④:デザインのアイデアだし

商品デザインのアイデア出しもDALL-E3で行うことが可能。

チーム内でデザインアイデアの共通認識を持つことも出来ます。

他には数多くの画像を生成して、クライアントのイメージに近いものを探すこともできますね。

Dalle2 turned my iPhone into the Star Trek Replicator.

I used it to design the avocado backpack of my dreams and then I got it custom made and shipped straight to my house.

It’s by far the best bag I’ve ever had. pic.twitter.com/VYsDwp0QjM

— Paul Yacoubian (@PaulYacoubian) July 1, 2022

海外の事例ですが、DALL-Eで出力したデザインを製品化した事例があります。

数をたくさん出せるので、今後も様々なユースケースが出てきそうですね。

活用法⑤:企業のロゴ作成

企業のロゴ作成も、DALL-E3で行われています。

例えば、私が所属するChatGPTの学校「飛翔」では、生成AIを利用したロゴコンペを行っていました。

もうすでに人間が考えるレベルと、同程度のロゴ作成が可能になりました。

参考:ChatGPTプロンプト研究所

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DALL-E3を使いこなすプロンプト作成のコツを紹介

次は実際に利用する際に、思い通りの画像を生成するプロンプトを作成するコツを紹介します。

意外と画像生成って思い通りに行かないですよね。

そこで意識すべきコツをすべて挙げると以下の3つ。それぞれ詳しく解説していきます。

コツ①:出来るだけ詳細に指示をする

まず1つ目のコツは出来るだけ詳細に指示をすること。例えば以下の項目が指定できます。

具体的に出力してみた結果は以下の通り。具体的であればあるほど、イメージに近づきます。

コツ②:対話を重ねながら指示をする

思ったのと違った場合は、ChatGPT対話をしながら指示をすることも重要。

上の画像の画像の続きで指示をしてみましょう。よりイメージに近づけるのであれば、髪色の指定もいいですね。

コツ③:画像生成AIプロンプト集を参考に作成してみる

画像生成AIのプロンプト集を参考に、DALL-E3のプロンプトを作成してみるといいでしょう。

有志の方が、100個や200個レベルでプロンプト集を公開してくれています。

そこから気になった単語を拾ってDALL-E3に投げてみましょう。

個人的に参考にしているプロンプト集のリンクを紹介しておきます。

DALL-E3が使えない！そんなときにBingで無料で使える裏ワザを紹介

DALL-E3が使えない！画像が出力されない！というときは以下の2パターンが考えられます。

どちらにせよ無料で利用できる方法があればうれしいですよね？

そんな時はBing Image Creatorというマイクロソフト社のサービスを利用することで解決可能。

Bing Image Creatorは、DALL-E３のシステムを利用した画像生成AIです。詳しく紹介していきます。

①Bing Image Creatorの使い方を紹介

Bing Image Creatorの使い方は、ChatGPTの使い方と特に変わりません。

以下のようにUIが若干異なりますが、直感的に利用することが出来ます。

②Bing Image Creatorの注意点

Bing Image Creatorの注意点は以下の2つ。

特に2番目の商用利用がNGであることに注意しましょう。

Microsoft サービス規約、および当社のコンテンツポリシーを遵守することを条件に、オンラインサービス外でのCreationsの使用は、合法的な個人的な非商業目的であれば許可されます。

（参考:Bing スレッド エクスペリエンスおよび Image Creator に関する規約）

③Bing Image CreatorとChatGPTの違い

次に同じDALL-E３のシステムを利用している、Bing Image CreatorとChatGPTの違いを表にしていきます。

商用利用がNGかOKかと、画像サイズが固定か指定可能かの違いは大きいですね。自分に合ったほうを選びましょう。

DALL-E3をAPI経由で使う方法

2023年の11月からDALL-E3をAPI経由で利用できるようになりました。

（参考:New models and developer products announced at DevDay）

プログラマーの方や、アプリ開発をする方はAPIを使用するためのものですね。

具体的な使用手順としては以下の通りです。

より具体的な内容は参考記事で紹介しています。そちらを参照してください。

APIキー取得方法:【画像で解説】ChatGPT(Open AI)のAPIkeyのキー取得方法を超初心者向けに徹底解説

OpenAI公式ドキュメント(英語):Image generation

使用方法:OpenAI Image Generation API Tutorial: OpenAIの画像生成APIチュートリアル

よくある質問と回答

最後にDALL-E3に関する、よくある質問と回答について紹介していきます。

他にこの記事で解消できなかった疑問があれば、お気軽に問い合わせフォームから問い合わせてください。

あなたの意見が充実した記事に繋がります。今回取り上げるよくある質問は以下の5つ。

Q1.DALL-E3をスマホで利用することは出来ますか？

可能です。スマホでChatGPTのホームページにアクセスするか、ChatGPTアプリから利用できます。

ただしDALL-E3の利用が出来るのは」ChatGPTの有料版契約者のみ。

無料で利用したい人は、Bingのモバイル版アプリからDALL-E3が利用できます。

BingとChatGPTの違いについて知りたい方は、この記事の上の方で解説しています。

▲Bing Image CreatorとChatGPTの違い▲

New Bingを使用して、AI を利用した応答エンジンを入手-Microsft>>

Q2.DALL-E3をローカル環境で利用できますか？

DALL-E3をStableDiffusionのようにローカル環境で利用することは出来ません。

もしローカル環境で利用したい人は、StableDiffusionを利用しましょう。

Q3.DALL-E3で出力した画像をダウンロードできますか？

DALL-E3で出力した画像はダウンロード可能です。画像左上にカーソルを載せてダウンロードしましょう。

Q4.DALL-E1/DALL-E2との違いはなんですか？

DALLEシリーズ1/2/3の違いは、性能面の違いです。

2021年に初代DALLE、2022年にDALL-E2、2023年にDALL-E3がリリースされました。

以下がDALL-E2とDALL-E3の出力の違いです。左がDALLE-2で右がDALL-E3。よりリアルになっているのが分かります。

より詳しい違いは以下の記事を参考にしてください。

参考:DallE 3とDallE 2のAI画像生成の比較

Q5.画像を出力した後英語になるんだけど日本語にできないですか？

初めに「日本語でお願いします。」というと、日本語で出力してくれるようになります。

ChatGPTはなぜか、画像を生成した後は英語で話しかけてくるんですね。

特に英語が苦手な人は何を言っているのかわかならないと思います。

そんな時は、会話の一番初めに「以降は日本語で話してください。」とChatGPTにお願いしてみてください。

日本語で出力されるようになります。

さらに日本語で話すことが出来る初期設定も存在します。詳しくは以下の記事を参考にしてください。

まとめ

2023年9月にリリースされた画像生成AIであるDALL-E3。クリエイティブ職の業務改善に大きく役立っています。

実際アメリカでは、UXリサーチ職の求人は71%減、デザイン職の求人は70%減という、生成AIへの代替が進んでいることが分かります。

(参考:UX Job Listings Plunged in 2023)

今後様々な業種が生成AIに代替されますが、あなたは生成AIに使われる側になりますか？使う側になりたいですか？

もし生成AIを使う側で業務を効率化したいと考えているのであれば、今からChatGPTの活用法を詳しく学ぶべきです。

何から学習すればいいのかわからないという方は、まずは無料で参加できるChatGPT活用セミナーから参加してください。

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